2010年10月10日日曜日

Kindle 3


ドキュメントスキャナで本をPDF化、いわゆる「自炊」したあとは、読むためのデバイスが必要になります。そこで、アマゾンのKindle3という電子書籍リーダーを買ってみました。Kindle 3はアマゾンの電子書籍リーダーの一番新しいもので、画面サイズは画面サイズが6インチ(実測では縦12.3、横9センチ)。値段はWIFI板で139ドル。論文を読むなら、A4が等倍スケールで読めるものがいいのですが、表示画面が30センチ、20センチでバカデカくなるのと、そういうデバイスがない。Kindle3ではなく、Kindle DXだと、9.7インチで、値段が倍(3Gで379ドル)ぐらい違う。

迷ったのですが、今回は電子書籍リーダーとはどんなものか試してみたかったので、Kindle3にしました。学生さんに講義ノートを配るのでも、コピーや印刷といった紙ではなく、電子ファイルのダウンロードに移行したいので、そのチェックもかねて。

結論からいえば、Kindle3は読む本を選ぶ。また、自炊で作成したPDFファイルだと、もうすこし高機能のものがいい。まず、画面が小さいので、文庫本程度のものを自炊したものなら読めるのですが、単行本だと文字が小さくなりすぎる。左上の画像は、「芭蕉はどんな旅をしたのか」のあるページ。この本は江戸時代地の貨幣価値に興味があって読んでいたのですが、上下2段になっていて、ファイルをそのまま表示すると文字が非常に小さい。読めないことはないのですが。表示スケールを1.5倍にしたのが画像の状況で、これなら楽に読める。Kindle3の画面サイズは文庫本が一番あっている感じです。あと、自炊のPDFファイルの場合は、ページによっては薄くかすれたようになることがあるのですが、その場合のコントラストの補正を手動で行わないといけない。これも面倒。

つまり、文庫本ならKindle3、単行本ならKindle DXぐらいの画面サイズが必要で、また自炊のPDFファイルを快適に読むなら、Kindle3よりもっと高機能のものが便利。電子書籍がもっと広まれば、自炊する必要もないのでしょうが。ソニーや他のメーカーの電子書籍リーダーに期待したいものです。リーダー自体は非常に便利なので。

追記:自炊しか電子書籍の供給がないなら、電子書籍リーダーは流行らないでしょう。しかし、電子書籍リーダーの略語、代名詞はなんになるのでしょう。あと、Kindle3の6インチの画面サイズは文庫本にはいいのですが、キーボードなどの余分なもののために、携帯性にはすこし欠ける。タッチスクリーンでキーボードを排除し、液晶の外枠はもっと細くしてほしいと、外出時に持ち出してみて思いました。

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