2010年4月29日木曜日

剣岳 点の記



剣岳。高2の夏の最後の合宿として登った山です。部員は5,6名ほどでしたが、一応キャプテン。最高学年に私一人しかいなかったので。中1のときに、立山を起点に五色平をまわるのが雨で立山だけになって以来の北アルプス北部の登山でした。高1のときに槍ヶ岳を登ったので、クラブ活動の締めには剣しかないでしょう、という感じで選んだのを覚えています。

その剣岳を登頂し、三角点を築き、測量した柴崎芳太郎話です。中学のときに新田次郎の作品はすべて読んだと思っていたのですが、この作品は知りませんでした。

最初にDVDを借りて、行けなかった五色平の晩秋の紅葉の美しさ、剣岳の風景に圧倒されました。その点で映画は見る価値があります。浅野忠信、香川照之さんたちの演技がどうのではないです。ひたすら風景が美しいときがあり、それを見るだけで十分。一方、新田氏の原作を読んでいて、もっとも感銘をうけたのは、柴崎がときどき見る日本海の風景でした。小説には日本海の記述はまったくなく、富山湾が見えた、という程度のものしかないのですが。太平洋側に住んでいると、日本海という名詞に反応してしまうのか。

時間を見つけて、剣岳から日本海を見てきたいと思います。今年の秋にでも。

0 件のコメント: