2010年3月12日金曜日

天気予報の精度




降水確率に対する降雨率のグラフを見ると、一見7日後のほうが明日よりも合っているように見えます。そこで、AR(Accuracy Ratio)という指標を用いて、気象庁発表の降水確率の精度を計算してみました。

図がその結果です。x軸は予報の時刻から、その予報が対象とする日時のスタートまでの時間。朝5時の予報の場合、当日朝6時から24時までの18時間の予報を対象とする場合は1時間。翌日0時から24時の予報の場合は、19時間。y軸はARの値を示します。

予想通り、予報が対象とする日時に近づけば近づくほどARは上昇する。逆に言えば、週間天気予報の精度は、今日よりも明日、明日よりも明後日のほうが精度は落ちる。明日の予報に関して言えば、午前5時と11時はARが約81%で午後5時だと約83.5%で、その差2.5%はエラーバーの大きさ0.7%の2倍以上なので、午後5時のほうが精度が高い。ただし、3日目以降に関しては、気象庁の人が真剣にやっているように見えるのは午前11時のもので、同日の午後5時や翌日の朝5時の予報の精度はあまり改善されていない。

つまり、明後日までの天気予報は真剣にやるけれど、それ以降の予報は午前11時のみ頑張るという感じです。ちなみに、競馬のオッズのARが約67%(図のピンクの点線)なので、明々後日の天気予報との同程度の精度とも言えます。ARの大小関係だけで、予測の精度を論じるのは問題があるのですが、感じとしては。

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