2010年1月12日火曜日

競馬予想のロジットモデル


W.T.Ziembaの論文集のR.G.Chapmanの結果に驚きました。

Still Searching for Positive Returns at the Track:
Empirical Results from 2,000 Hong Kong Races, Eandall G.Chapmann,1994

という論文です。説明変数が20個あるロジットモデルで競馬予想をしましょうというもので、詳しい内容は競馬研究にまとめる予定ですが、何に驚いたのかというとそのリターンです。香港競馬では、当時17.5%の寺銭だったらしいのですが、それを差し引いても最大29.3%のリターンがある。ただし、リターンのばらつきは32.6%なので、下手をすると損することもありえるのですが、この結果は驚きです。2000レースのうちの1988レース(除かれているのは、ロジットモデルで買いを推奨した馬の勝率が5%を切るもの)で出されたものなので、すごく稀な場合にしか使えないものではないことも重要。(左の表は、確率の下限を変えた場合の、リターンとばらつき、レース数をまとめたものです。)

このモデルが使えるなら、ケリー基準で最適な買い方を実行すれば、すばらしいリターンを出すのでしょうね。もっとも、そんな甘い話があるとも思えないのですが。

追記;論文を検索すると、グーグルでの論文の全文が読めることが分かりました。ここまでやっても著作権は大丈夫なのでしょうね。さすがアメリカ、なのか。最初の1ページだけ読めるところは多いのですが、全文とは。

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