2009年12月4日金曜日

幕末史



池田氏のブログで推薦されていたので、読んでみました。私的にはイマイチ。
昔読んだ江藤氏の「海舟余波」のほうがずっと面白かった。(絶版のようで、いまは古本でしか手に入らないみたいですね。)書き方、世界情勢に関する説明が平易、極力公平に書く、という点はこの本のいいとろです。とにかく分かりやすい。けれど、何か教科書っぽいというか、緊迫感にかけるというか。慶応大学の社会人相手の講義をもとにしたらしいので、その為かもしれません。

勝海舟の有名な「行蔵は我に存す、毀誉は他人の主張というこの言葉もないのも、私的にイマイチの理由。。

寺田屋事件でのおりょうさんのヌード事件は眉唾で、実際には宿の女将のお登勢さんがお風呂に入っていたときの事件らしいとか、天皇に対する当時の人々の考え方(あくまでも推定です)など、参考にはなります。慶喜は水戸徳川の流れを汲むので、天皇は絶対。一方、薩長の人々にとっては「玉」でしかなく、手の上で転がすためものだった、とか。

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