2009年12月4日金曜日

天使と悪魔(映画)



原作が結構面白かったので、DVDをレンタルしてみました。が、内容的にはイマイチ。

CERNの様子は映画のほうが、原作よりもリアルで、昔田無市にあった原子核研(核研)でラザフォード散乱の実験(学部3年のとき)をやったときのことを思い出しました。もちろん、核研とCERNでは規模が全く違い、私がやったのは半日で5万円の電気代のレベルだったのですが、CERNなんかだと一日で1億ぐらいなのでしょうか。筑波のトリスタンが一日1500万だと教えてもらったので、それから適当に「予想」しただけですが。

原作で絵的にもうすこし情報が欲しい点をカバーしてくれる点は映画のいいところなのですが、それ以上のものはありません。原作ではカメルレンゴ=教皇の侍従で死後はバチカンの臨時最高責任者(映画ではユアン・マクレガーが演じていましたが)の神に対する思い、キリスト教のこれから、あるべき姿についての演説など、結構深いのですが、映画ではそうしたものは絵的に面白くないのか、ほとんどない。でも、せっかくユアン・マクレガーを使うなら、そこをしっかりと映像化してほしかった。もちろん、原作もミステリーとして見ると、途中から主犯が誰だか分かってしまう点で、完成度は高くないのですが、それを補うだけのものはありました。

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